2001年から2004年までの3年間、日本テレビで放送されていた『マネーの虎』。
一般人である起業家が事業計画をプレゼンし、投資家たる虎たちが出資の可否を決定するリアリティ番組でした。
審査をするのは、当時勢いのあった大物経営者達。
「話にならない!」「甘すぎる!」「時間のムダ!」
数々の言葉で、志願者に罵声を浴びせていた社長達。
現在も彼らの事業はうまくいっているのでしょうか。
今回は、その社長達の現在をまとめてみました。
川原浩史|なんでんかんでんフーズ社長
かつて環七通りにあった超人気とんこつラーメン屋ほか全国各地に出店。
マスコミでもよく取り上げられ、かつての最高年商は5億円だったとか。
その後客足は衰え、全国にあった店舗は次々と閉店。2015年に全店舗が閉店しました。
負債額は5億円以上あったそうですが、現在はその債務を減らし2000万程度だとか。
現在は『催眠術師』として結婚披露宴や、パーティーなどに呼ばれ催眠術ショーを行っています。
堀之内九一郎|生活創庫元社長
最盛期にはリサイクルチェーンの創庫生活館を全国に200店舗以上展開。
ホームレスから年商120億円の男としても有名でした。
2010年、アメリカ進出の事業展開を試みるも、ネットオークションなどのネット
古物市場が活性化。
リアル店舗は苦境に陥り、結局アメリカでの事業展開は断念することに。
2013年に倒産しました。
負債額は15億円以上に及び、2014年に受けた雑誌の取材に対して
「そっとしておいてくれ」と断ったことが判明しました。
2015年以降、テレビ関係者などとは一切連絡がつかない状況が続いているとか。
高橋雅也|ソフトオンデマンド元社長
テリー伊藤の資金提供により2社会社をつぶし借金を抱えるも、3社目で成功。
10年で100億円企業までに成長しました。
AV業界においてトップに立った彼は、2005年に新たな挑戦を行うべく代表を辞任。
2006年に『国立ファーム』のブランドを引っさげ農業に参入しました。
また外食事業にも取り組んでおり、現在は100名の従業員を抱え、事業は成功しているようです。
加藤和也|ひばりプロダクション社長
今も現職として、美空ひばりの権利関係の事業を中心に活動中している加藤和也社長。
2006年には借金が膨らんでいた嵐山ひばり座を買い取るもその後閉館しました。
京都の太秦美空ひばり座として再オープンさせ、事業は順調なようです。
南原竜樹|オートトレーディングルフトジャパン株式会社社長
大学在学中のヨーロッパ旅行がきっかけで並行輸入車販売会社を起業した南原社長。
2005年英国MGローバーの経営破綻をきっかけに業績が悪化。
当時、日本における正規輸入・販売者としてMGローバー日本を発足させていたため
大量の在庫を抱えることになり、負債50億円で一時はまさかのホームレスに。
その後、人材派遣業、本の出版、レンタカー事業などを成功させ見事復活しました。
借金は全額返済し、現在はワインや寿司ビジネスを展開。
その他「帰ってきたマネーの虎たち」をYoutubeで配信するなど多方面で活躍中だとか。
小林敬|小林事務所代表取締役
元料理人から起業した小林敬社長。
フランチャイズビジネスに詳しいほか
シダックスの執行役員やタパス&タパスを運営していました。
2005年長崎のオランダ村跡地に『食』のテーマパーク「キャスビレッジ」を
展開させましたが、
過剰な設備投資がたたり、8ヶ月で破綻。
個人としても約20億円の負債を背負い、自己破産しました。
その後は飲食系の企業の役員として就任するも辞任。
その後、京都にイタリアンレストランも
2店舗オープンさせるも1店舗は半年で撤退しました。
2013年には、テンポスバスターズの取締役になるも、翌年には辞任。
野口美佳|ピーチジョン創業者
芸能界等交友関係が広かった野口美佳社長。
親交のあったタレントの刑事事件などでイメージダウンしてしまいました。
ピーチ・ジョンは、現在はワコールの傘下に。2011年より取締役だったが、2015年6月に退職。
現在、新しい下着メーカーを起業しようとしているという噂も。
上野健一|ノシアス理想郷元代表
2010年8月期の売上高は72億円だった上野健一社長。
2013年ZKRが民事再生法適用で破綻し、グループでの負債総額はなんと200億円以上に。
また未払いが確定となった高金利利回りのZKR預託金を巡り、債権者からは怒りの声も出ているとか。
臼井由妃|健康プラザコーワ代表取締役
33歳の時に病気の夫に代わり負債3億円とともに経営者になった臼井由妃社長。
マネーの虎には「銀座女社長」として出演しました。
現在は、起業プランナーや経営コンサルタント、発明家、エッセイスト、
など多方面で活躍中。
本人的には、もう『マネーの虎』のイメージは切り離したいとか。
吉川幸枝|(株)吉川代表取締役
名古屋の高級住宅街に複数の飲食店舗やビルを持つ吉川幸枝社長。
そんな彼女の異名は「歩く100億円」
2007年に経営店舗で発生した食中毒により、売り上げが激減、
一時は負債が20億になってしまいました。
その後3年間でお客の信頼を取り戻し現在は借金を完済。
現在も事業を続けています。
安田久|エイチワイジャパン元代表取締役
マスコミでも取り上げられ有名な監獄レストラン・アルカトラズを経営していた安田久社長。
2006年には株式会社エイチワイシステムを設立。
2003年に美空ひばりプロダクションとのコラボにより、『ひばりカフェ』などもプロデュースしました。
その後は店舗の売り上げ落ち込みなどにより、
2011年株式会社エイチワイシステムが負債総額3億6000万円で破産。
現在は外食関係の講演会や飲食店志望者向けのセミナー等を行っています。